先日、聖霊高等学校で「やりたい事がやれる自分になっちゃおう」というタイトルで講座をしてきました。(自分で名前をつけたけど、なんともダサい)
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希望者でだいたい20名程度の生徒たちを対象に授業を実施しました。

来年度から聖霊高等学校がカリキュラム一部変更して、「探究的な学び」をより重視していくとのことで、その導入研修として生徒に実施してという要望でございました。

タイトル:やりたい事がやれる自分になっちゃおう
紹介文:「やりたい事がない」そんな悩みを抱えている人はどの学校でも7割程度います。どうやったらやりたい事が見つかる?やりたい事をやれる自分になる?講座ではそのポイントを学んでもらいます。

こんな紹介文で来た生徒20名ほどでした。抽象的な文章で生徒たちが何を聞きたくて来たかわからなかったので、最初に学びたい事を聞くことから始めました。

【流れ】
①今日のセッションで学びたいことを生徒から聞いて、セッションの構成を直す。
②やりたいこと、学びたいことの認知のワークショップをやる。
③教育改革、入試改革の背景とやりたいことや、学びたいこと、探究的な学びの関連性を説明する。
④探究的な学びのやり方を事例をもとに説明する。
⑤探究的な学びの支援をするハイラボの紹介。
⑥グループで感想の共有&各グループ代表者が発表&それ対するフィードバック。

最初の想定では「やりたい事がないよー」という生徒を対象に研修かな?と思っていましたが、
予想外に7・8割がやりたい事あるで手を挙げられまして、ちょっと想定外。(笑)

まぁ冷静に考えると、怪しげ満載のこの講座を選んで受講してくる子ですもんね。
「やりたいこと、学びたいこと認知ワークショップ」は急遽本人たちのためではなく、
周りの困っている友達のためにという位置づけで他者理解を促す研修に変更。

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「周りの目が気になるから」「自分に自信がないから」「他人の評価ばかり気にしてしまうから」
など、が意見として出てきました。
それらを踏まえながら「やりたい事・学びたい事」の認知の仕方(歪み)について、色んな事例を使いながらフィードバック。


まぁそれも終わって「生徒から質問ある?」と受け付けていたところ「やりたいことって、どうやってやっていけばいいんですか?」と質問が。
これもいろんな事例を踏まえてフィードバック。

結論、重要な事は「自分に無理のないスモールステップの目標を立てること」だよーという話をしました。

まぁみんな、やりたい事あっても、そのやっていき方が分からないんですよね。
「就職する」「進学する」ぐらいしか・・・。

そうして、「就職」「進学」などの決められた型以外でやりたいことをやることは、未知が多くて、失敗が怖くて動けなくなるんだなぁと感じました。(潜在意識レベルで)


あと、自分がどういう状況にあるから、やりたいことをやれないのかを理解すると、いままでの自分を否定して、自分を変えようとするんだなとも感じました。

言い換えると、「自己否定による自己変革」というのでしょうか。

例えば、やりたいことが見つからなかったり、やれなかったりする理由を「周りの目が気になるから」に帰着して、気にしないようにしようと自己変革を試みますが。

本当は周りの目を気にする自分も、それは必要だから今までやってきたのだから、そんな否定しなくてもいいのに、否定に走ってしまいやすい。

自己否定による自己変革もできますが、精神のバランス崩しやすいし、素晴らしい特性を殺してしまう可能性もあるのです。


そんなことを感じたので、「世の中、中庸で『人の目を気にする自分がいる』ことも素晴らしくて、それを認めてあげてね」って話をしました。


感想はまだ届いていないので、届いたら追記しますね。

【追記:生徒感想】
私はやりたいことがあり、なりたい職業にもつなげっていたけど、周りの目を気にして、自分のことを人に話すことが怖かったです。でも、今回の話を聞き、怖がらず、少しづつ勇気をもって自分に自信がつくようにやれることから、やっていきたいと思いました。
再来年のことなので、今からでも図書館などで資料をみたり、ネットで調べたりして、周りの目を気にせずに自分らしく頑張っていきたいと思います。(1年生)

今日の講座を受けて学んだことは、やりたい事はあきらめなくて良いという事です。私は高校入試の時など”選択”をする機会があるたびに、どうせレベルが足りないからと諦めて妥協してきました。だからどこに行っても、何をやってもやりたいからやっているというものはほとんどありませんでした。だけど、お話を聞いて少しずつ小さなことから積み上げてやっていけばいつかできるのかな、諦めなくて良いんだなと考えを改めることが出来ました。(1年生)


私は将来の夢があったけど、自信がなくて、人に言うのも恥ずかしかったし、周りの目が気になりすぎて、なかなか行動に移すことが出来ずにいました。でも、今回の話を聞いて、自分の夢だったり、やりたい事は恥ずかしがることじゃないし、自信を持って小さなことからコツコツやっていきたいと思いました。
また、周りの目を気にならないように出来る自分も探したいと思いました。自分の夢は世間的に考えたらなかなか叶えることが出来ないし、食べていけないと思われていることであきらめていました。でも、行動に起こしたり、自分の知らない事を知ろうとする努力が大事なんだなと思いました。
これからの学校生活の中で少しずつ変えていきたいです。(1年生)


将来の夢は決まっているけど、その先に踏み込んではなかったし、その先どうすればいいのかわからなかったので、同じような状態の人の話を聞いて安心したし、そこからの発展の仕方が知れてよかったです。まずは図書館で調べたり、専門的な人の話を聞いたりして、やってみようと思いました。(2年生)


周りのことを気にすることは決して悪いことではないと言っていました。周りの目を気にするのと、気にしない所のその中間に立てるといいという事が分かりました。他人から出来ないと言われて諦めるのではなく、自分のことなので、自分で決めてやれることからやっていこうと思いました。(1年生)


どうでしょうか?単発の講座でしたが、考え方や捉え方の変化が生まれていることが見て取れます。
一方で所詮、この講座は単発です。


この後、生徒たちは、元の考え方を持つことに繋がった普段の日常生活に戻っていきます。その中で今回得た捉え方、考え方を自らの力で磨くのはなかなかに難しいです。


先生たちがそのあとサポートすることによって、考え方が磨かれていきます。
なので、ここからは日常生活も含めた学校のカリキュラムマネジメントが重要になってくるんじゃないかなと思いました。


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