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先日の生徒さんの話(落ちこぼれになっていた高校生が勉強で自信を取り戻すまでの道のり)の続きになります。
学習への自信を取り戻したと共に、学習の仕方を他の分野でも応用するようになっていました。
今回のケースでは部活動での応用が行われていました。

教科学習では正答が導き出される理由について考察することを行っていましたが、その過程が部活動でも行われるようになっているようでした。

具体的には部活動での教員や主将からの指示についての考察を積極的に行うようになっていました。
「指示された練習は何のために行うのか?」について仮説を立てて、理解することを試みていました。
今までは、言われたことを特に何も考えずにやっていたことから、変わったとのことでした。

「これは何で起きたのか?」とても興味深いなぁと思うことであります。
仮説を上げるとしたら、下記のようなことが考えられます。

(1)部活動と教科学習に共通する構造を見つけて、教科学習から応用をおこなった。

具体的には下記のように構造を共通化したのではないかな?と推測しています。
教科学習「正答」⇨「理由を考察」⇨「問題解決が容易になる(メリット)」
部活動「練習メニュー(正答)」⇨「理由を考察」⇨「効果的な練習を考えれるようになれる(メリット)」

「正答・練習メニュー」それぞれの理由を考察すると、それぞれにおいてメリットが生まれる。
そんなことが構造として無意識的に発見ができたから、この生徒さんは部活動でも理由を考察することが癖づいてきたのかな?と思いました。


(2)他の分野への転移ができないかを問いかけた。

では、このような構造は自然に生徒が発見できるかというと、そんなことはあまりないのではないかな?と思います。

なぜなら、「正答」と「練習メニュー」を正答で括ること。
「問題解決が容易になる」と「効果的な練習を考えれるようになれる」を表現方法が異なるのにメリットとして括ることが容易ではないことが考えられるからです。


でも、これがなぜ起きたのか?を考えると、こちら側から授業中に他の分野への転移ができないか問いかけを行ったり、こちらから転移ができる可能性の示唆をおこなったことが影響を与えるのではないかな?と思います。

この現象についてはこれから研究を重ねながら、深く考察していきたいなぁと思います。
ちなみに、このことは部活動から教科学習と逆の方向への転移も起きるのではないかな?と思っています。


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